403氏のSS…10

レックスクエスト
第六章 真相発覚

「なあ・・・・レックス、今から言う質問に正直に教えてくれ・・・・」

地下通路を進んでいくらか時が経ってから、コリンズが神妙な顔つきでレックスに質問した。

「ど、どうしたの?コリンズ君?」

「・・・・俺はお前達が世界を救ったと聞いたとき物凄いショックだった・・・・同い年で何でこうも違うんだろうって・・・・

それからかな?剣や魔法の修行に真剣に取り組んできたのは・・・自分で言うのも何だけどな、俺、こう見えてこの年でラインハットでもトップクラスの剣の腕になったんだ・・・

魔法の方はまだまだだけど、魔法剣士としてはかなりの実力はあると思ってる・・・・だけどな・・・・?」

そういってコリンズは指を刺した。

「流石にあんなすげえモンスターを倒せるとは思ってねえよ!!!!」

指を刺したその先に倒れていたモンスター、そこにはシーザー、ギーガ、ロビンが横たわっていた。

「そ、それだけコリンズが強くなったって事じゃないかな・・・?あは、あはははは・・・」

「あのなあ・・・自慢じゃないが俺だって自分の実力をわきまえてるつもりだ・・・・・でだな・・・・今戦った奴ら、俺の記憶違いじゃなかったらな・・・?

そこに寝ているドラゴンは龍族最強といわれているグレイトドラゴン!!!その後ろに倒れている巨体は、その力は神をも殺すといわれているギガンテス!!!!で、その前で逆立ちしてる機械は失われた古代技術で開発されたと言われる究極の殺戮マシーン、キラーマシン!!!

そんなの3体襲ってきたってのに俺一人が相手して勝てるわけねえだろ!!!!」

「そ、そんな・・・あ、あははは・・・・」

「笑ってごまかすな!!!どうせお前の親父さんの仲間だろ!正直に言え!!」

コリンズに問い詰められ、冷や汗をかくレックス。流石にばれたか・・・・・・まあ、仕方ないよね・・・・正直に言うか・・・

「う、うん、実は──」

レックスは企画の事を説明した、ヘンリーさんがコリンズ君の性根を叩きなおす為、実戦経験をつませる為、そしてやる気を出させるためにタバサに協力させたこと────

────

『どうやらバレたようだなヘンリー・・・』

『阿呆!!お前、あんなモンスターと戦わしたら流石にばれるに決まってるだろうが!!!』

『まあまあ、早かれ遅かれきっとバレるんだし、それに私は結構長くばれなかったと思うわよ?』

『ほっほっほ!そうですよ。しかもコリンズ王子の腕の程が見れて良かったじゃないですか。いや、これでラインハットも安泰だ!』

大人たちは通路の影からその会話を聞いていた・・・・無邪気な大人達である。


─────

「───と、言うわけなんだコリンズ、まあ・・・協力を承諾した僕も悪いと思う・・・」

「ああ・・・いや、お前は悪くねえよ、一番悪いのはあのクソ親父だ・・・・・」

やられたと言う顔をしてるコリンズ

「で、でね・・・コリンズ・・・・」

「んあ?まだ何かあるのか?」

「こっからは憶測・・・に、なるんだけど・・・・今回の事の話・・・・・た、タバサとコリンズを婚約させる為の・・・きっかけとして・・・・やってるんだと思うんだ・・・」

『ぶーーーーーーー!!』

コリンズは驚き混乱している!!

アベルは驚き混乱している!!

ヘンリーは驚き混乱している!!

ルドマンは驚き混乱している!!

ビアンカは驚き混乱している!!

『あ、貴方!ヘンリーさん!!!やっぱりそんな事を考えてたんじゃない!?』

『ま、待てビアンカ!!ご、誤解だ!確かにそんな話も冗談交じりにしたが、息子達には話していない!!』

『そ、そうだぞビアンカちゃん!!だ、だから俺の首を絞めるのをやめてくれ・・・ぐ、ぐるじー!!』

『な、何と!この企画にはそのような思惑があったとは!このルドマン不覚を取ってしまった!アベル殿!!先に言ってくださったらそれ相応の品を持ってきたのに!!』

『だ、だから違うって誤解を招くってグゲー!ビアンカやめて〜!!』

影に隠れていた大人たちは大騒ぎであった。

「だ、だだだだだ!!!な、ななななな!!何で俺が14才で婚約しなくちゃいけねえんだよ!!!??」

「だ、だって・・・タバサとコリンズが結婚したら国と国のつながりが強くなるだろうし・・・・で・・お父さん達はそのきっかけを作ろうと・・・それに、コリンズ・・・タバサの事・・・好きだろ?」

「ば、ばばばばばばばかやろおおお!そ、そそそそそんな理由で簡単に婚約なんて出来るか馬鹿!!!お、俺からお断りだ!!だ、だ〜れがあんな奴・・・」

「コリンズ・・・・」

動揺してるせいかコリンズのろれつは回っていない、が、コリンズはつづける。

「ああ!言うさ!言ってやるよ!!確かに俺はアイツの事が好きだ!!け、けどなあ!国のつながりやらそんなんで結婚したくねえよ!!俺は俺自身の実力で!アイツを振り向かせたいんだよ!!!」

顔を真っ赤にし、目に涙を溜めながら叫ぶようにレっクスに伝えるコリンズ。

「よくぞ言った我が息子よ!!!」

突然後ろからヘンリーが期を見計らったように出てきた。ああ、そういやヘンリーさんやお父さん、後ろで待機してたんだよね・・・・

「お、親父・・・!?」

「強くなったなコリンズ・・・・今までの戦いも、先程のお前の本心も、草葉の陰から見ていたぞ・・・・親が知らないところで子は育つんだなぁ・・・・」

遠い目をしながらヘンリーは語る。そう、それは一つ大きな戦いを終えた勇者に対する賛美をする王の様に・・・」

両手をあげ大げさに語るヘンリー

「親父・・・・・」

コリンズは肩をプルプルと震わせている。

「ははっ、何を泣いているんだコリンズ・・・さあ!まだ終わったわけではないぞ!!タバサちゃんがこの先でまってるんだ・・・さあ!」

「お、親父いぃぃぃぃぃぃっ!!」

コリンズは感極まったのかヘンリーの元へと飛び出していった。

「はっはっは!泣いてる暇は無いぞコリンずぶぐぉぉぉっ!!」

コリンズの攻撃!

コリンズの攻撃はヘンリーの急所を直撃!!

「うをおおおお・・・・」

ヘンリーはその場で倒れてしまった。

「こぉんのクソ親父!!てめえが企画した事だっつうのにそれを棚に上げて何言ってやがるんだ!!」

返事はない、唯の屍のようだ。

「返事しろこの馬鹿親父!!くぬ!くぬ!!くぬ!!」

「やめろコリンズ君!それ以上やったらヘンリーは男として死んでしまう!!!そうすると君のまだ見ぬ弟や妹の命がないぞ!!」

返事が出来ないヘンリーにコリンズは追い討ちをかける、それを男として見かねたアベルが止めにはいる・・・しかし・・

「止めるなアベル王!!くぬくぬくぬ!!」

「ぐああああああ・・・・あ、アベル・・マリアに伝えてくれ・・・俺は・・・ヘンリーは最後まで男だったと・・・・ぐぶっ!」

「へ、ヘンリー?おい!しっかりするんだ!ヘンリー!!」

父達のほほえましい(?)行動をレックスは遠くから見ていた。

僕は馬鹿だった・・・こんな親達が無理やり結婚なんて決める訳ないじゃないか・・・僕は何を考えていたんだろう・・・・何で僕はタバサが結婚するなんて考えていたんだろう・・・・・

コリンズだってちゃんとした考えがある、そりゃあ、いつかはタバサに求婚するのかもしれないけど今すぐじゃない・・・

じゃあ、少なくともそれまではタバサと一緒に居られるんだ・・・よかった・・・何で僕はあんな勘違いをしてたんだろ・・・

早くタバサに『結婚するなんて僕達が勝手に勘違いしてた』って伝えないと・・・・

そして・・・僕の気持ちは・・・・まあ、それは今度でいいや!!

「お父さん!コリンズ!早く!タバサがまってるよー!!」

そうだ、タバサが待ってる!早く結婚なんてしなくて良いって早く伝えてあげないと!!

そう思いつつレックスはタバサの居ない地下牢へと走っていった・・・・


レックスクエスト
第六章 真相発覚 終


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