403氏のSS…12

レックスクエスト
第七章 再始動(後編)


「・・・・ここは・・・・!?」

旅の扉を潜り抜けたレックスは、到着地点に着き旋律した。

死者が蠢いている様な荒山、毒々しい紫色の霧・・・ここは・・・間違いない、魔界だ・・・・・

なんで魔界に・・・?タバサを隠すだけのお遊び企画で何でこんな手間を・・・・?

そして、なんでヘンリーさんやコリンズはまだ来ないんだ・・・?

いや、そんな事は後でタークに聞けば良いことだ、今はタバサを見つけないと・・・

「おーい、タバサー?どこだー?」

レックスは妹の名を呼んだ、しかしその声は禍々しく唸る風の音によりむなしく響きわたるだけであった・・・・

「タバサー!!どこだー!!おーい!!僕だよー!!」

レックスは焦りだした。

嫌な予感がする・・・早く見つけないと・・・・

そこに、男の声が聞こえた、禍々しく、懐かしく、二度と聞きたくない男の声が・・・

「おや?これは勇者殿・・・だけですか?貴方様のお父上が見当たりませんが・・・?」

「お、お前は・・・・!」

この声・・・・間違いない、数年前、お父さんが倒したはずの・・・・

おじいちゃんを殺した・・・そして、おばあちゃんを僕達の目の前で殺した・・・・・・!!

「ゲマッ!?!?」

「おや、覚えていてくれましたか?伝説の勇者さまに覚えていただけるなんで光栄の極みでございますよ・・・ほっほっほ・・・」

「何故お前が生きているんだ!タバサはどうした!!出て来い!!」

警戒する、剣を構える、油断してはいけない・・・・どこだ・・・・どこに居る・・・

「ほっほっほ・・・出てきますよ・・・タバサ様ならここに居ますし・・・・まずはその剣の構えを解いてくださいませ・・・」

「そう言われて構えを解く奴がいるか!!姿を見せろ!!」

───────

「くそっ・・・どっちに行ったんだ!?」

タークからサーラとバトラーが洗脳されているという事を聞いたアベルとビアンカは、彼等を探していた。

「ごめんなさいアベル王・・・はぐリンを付けていたら大丈夫かと思ってたおいらのミスだ・・・・」

タークの心はとても沈んでいた、その姿はとても地獄の帝王の息子とは思えない、むしろ少年のようであった。

「タークは悪くないわ、一番悪いのはそのローブを来た男ね・・・」

ビアンカがタークをなぐさめる、流石は2児の母といった所か

「ああ、タークは悪くない、誰も悪くない・・・・悪いのは・・・・」

そのローブの男だ・・・・しかし・・・嫌な予感がする・・・アイツは確か倒したはずだ・・・倒したはずなのに・・・・

アベルは考え込んだ、しかし、タークが話したその男の風貌は、自分の父を殺し、母を殺したあの男以外ありえないのだ・・・

「考えてもしかたがない!!とりあえず皆を探さないと!!」

二人に言うというよりも自分の頭を切り替える為にアベルはそう言った。

「ええ・・・あ、あれ?アレ、コリンズ君じゃない?」

そう言いながらビアンカは指を刺した、その方向には確かにコリンズと思われる人影がいた。

「あ、アベル王!!ビアンカ王妃!!!!!た、大変だ!!」

「ど、どうしたコリンズ君!落ち着くんだ!!」

「はぁ・・・はぁ・・・あ、あの魔物達・・・洗脳されてて・・・・レックスが先にいって・・・今は親父が・・・と、とにかく早く!!!」

コリンズはそう言いながら、強引にアベルの手を取り、父ヘンリーの元へと連れて行った。


レックスクエスト
第七章 再始動(後編)終


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