403氏のSS…7

突然の事故とは以外に良く起こるものである。火事、交通事故、そして自然災害。

今回の長期サーバーメンテナンスもそれに近いものと言えるだろう。

そういう突然の事故が起きてしまったら我々は一体どうすれば良いのであろうか?ああすればよかった、と後悔すれば良いのか、

それとも怒りに任せ誰かに責任を押し付ければ良いのか?いや、違う。

答えは簡単である。起きた事に対して冷静に対処すれば良いだけの話である。

で、この前置きは話に関係あるのかと言われるとあまり関係ないが、今回のお話は、突然の災害に撒きこまれる双子のお話である。


レックスクエスト鯖長期メンテに拠る住民避難記念

外伝その2 突然の災害


「あ〜疲れたねお兄ちゃん、けど何で世界が平和になっても剣の修行しなくちゃ行けないの?しかも私女の子なのに・・・?」

「ははは〜♪僕は楽しかったんだけどね〜?タークに勝てたし!」

タバサは兄の部屋の布団の上でで今日の出来事を話していた。と、言っても14歳になっても常に一緒にいる兄弟、今日の出来事

と言ってもお互い何があったなんて全部分かっている。

だがタバサとしては寝る寸前まで大好きな兄と居たい、そう思い毎日兄の部屋に行きこうやって何気ない会話を行う。

レックスも殆ど同じ気持ちであり、妹のその行為を止めはせずに、妹が話し疲れるまでこの話に耳を傾ける。

それがこの兄弟の日常であり寝る前の習慣であった。

この夜もいつもの様に会話して、終わったらいつものように寝るはずであった・・・



「──けどあそこでサンチョのアレが出てきた時はびっくりしたの!まさかおなべのふたとはがねのキバであんな事するなんて思わなかったもん!」

「ああ、アレには僕も驚いたよ、僕もつい安眠枕をとりだして・・・・・あれ・・・?」

カタカタカタ・・・・

「う?どうしたのお兄ちゃん?」

「いや、何か揺れたような・・・・」

ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ!!!!

「じ、地震!?きゃあぁあ!!」

「危ない!隠れろタバサ!!机の下だ!!」

言うよりも早く、レックスはタバサを手を引っ張り机の下に潜り込んだ。

ガタガタガタガタガタガタガタズドズドズドズドズドドンドコドンドコガガガガガ!!!!

グランバニア城は大きく揺れた、城が崩れるほどの地震ではなかったのだが

国民をパニックに陥れるだけなら十分すぎるほどの地震であった。



───



「・・・・ふう、参ったなあ・・・・閉じ込められちゃったね、タバサ?」

レックス達が隠れた机、その前に運が悪いことに洋服タンスが倒れて閉じ込められてしまった。

二人には怪我は無かったが身動きが取れない状態になっていた。

「・・う、うん・・・そうだねお兄ちゃん・・・・そ、それにしても・・」

「ん?どうしたタバサ?」

「こ、この体制・・・ち、ちょっとはずかしい・・・かも・・・・」

レックスはタバサに言われ、初めて二人が置かれている体勢を理解することができた。

足を広げて座っているその上にタバサがが後ろ向きに座り足をレックスの足に自分の足が引っかかってる格好となっていた。

世間様で言う乱れ牡丹の様な形になっていた。

「あ、ああ!ご、ごめん、な、何とかして体動かすから!!」

「い、痛いです兄ちゃん!!あ、足が絡まってるの!!」

レックスは何とかこの体制を変えようと努力するが、そこはあまりにも狭すぎて足を伸ばすことさえ出来なかった。

「・・・こ、これは下手に動かないほうが良いかもね・・・?」

「う、うん、誰かが助けてくれるのを待ってたほうがいいかも・・・」

双子達は下手に動かずにその恥ずかしい体勢のままで助けを待つことを選んだ。



────



「・・・・・・」

「・・・・・・」

密室に閉じ込められてから数十分ほどたっただろうか。

いくら仲がよい双子と言えども、流石にここまで密着するのは何年ぶりだろう。

タバサはその体勢、そして置かれている状況により、胸の鼓動が高くなっていた。

『な、何か話さないと・・・け、けど何か話すたびにお兄ちゃんの吐息が耳に・・・・こ、こんな事になるんだったらこんなお子様下着なんてつけてくるんじゃなかった・・・・

って!何を考えてるの私!?』

タバサの思考回路は暴走している!!

そしてレックスの方と言えば・・・

『な、何か話さないと・・・・け、けどタバサが何か話すたびにタバサのおしりが僕の腰にあたって・・・・だ、駄目だ!集中だ!集中しろレックス!実の妹だぞ!しかしタバサっていい匂いが・・・

って!何を考えているんだ僕は!?』

彼の思考回路の方もこれまた暴走していた。

この様な二人の思考回路の暴走により、会話が続くことが無く、気まずい沈黙が流れる事となっていた。

「お、お兄ちゃん、疲れてない?結構な時間たったよ?」

「え、あ、い、いやあ!だ、大丈夫だよ!うん!」

「そ、それならいいのなの!あ、あはははは」

「そ、そうか!あははははは・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

レックスは会話を何とか続けようと試みる、しかし・・・

『駄目だ、会話が続かない・・・け、けど何かを話さないと・・・け、けど、タバサが・・僕の大好きな・・・・僕の・・・前に・・・・』

タバサも同じ用に会話を続けようと努力していた・・・だが・・・

『駄目、何か話さないと・・・・け、けど会話が続かない・・・・だって・・・・・私の大好きな・・・お兄ちゃんが・・・私の・・後ろに・・・』

双子の気持ちの高鳴りは、抑えようとすればするほど無意味に高まっていった・・・

そして、その高まりは、ついに爆発してしまった・・・・

『ああ、もうこの気持ちを抑える事が出来ないよタバサ・・・ああ、もういいや・・・ごめん、この馬鹿な兄を許してくれ・・・』

『お兄ちゃん、私もうこの胸のドキドキ、抑える事が出来ません・・・ごめんなさい・・・こんなふしだらな妹を許してください・・・』

そして、兄が先に動いた。

「・・・・・タバサ・・・・」

レックスは愛する妹の肩に手を回し強く抱きしめ、、耳元で彼女の名前を呟いた。

「・・ん・・・おにい・・・ちゃん・・・」

タバサはそれに答えるように兄の頬にそっと手を当て、甘いく、それで愛しく・・・そう、誘うような目で兄を見つめた。

そして、二人はお互いの顔に唇を近づけ、重ねようとした・・・・

「サンチョ〜さぁ〜ん!!こっちに二人の気配がするよぉ〜!!キュル!キュルル〜♪」

そして重なる寸前、そう、あと2,3oの所まで唇が近づいた所で、はぐれメタルのはぐリンの声が聞こえた。

「おおお!でかしましたぞはぐリン!!後でおいしいリンゴパイを作ってあげますからね!」

「わ〜い!サンチョさんありがと〜♪キュルル!キュルルルル〜♪」

サンチョの声も聞こえる、とても気まずい雰囲気が流れる、そして今置かれている状態がとても不味いことに二人は気づいていた。

しかし、レックスの体は精神的に動揺して動けない!

タバサの体は精神的に動揺して動けない!!

「レックス王子!タバサ王女!!このサンチョめが今助けに参りましたぞお!!どっこいしょおお!」

サンチョは机の前で障害物となっていた洋服ダンスを力いっぱい退けた。

「さ!もう大丈夫で・・・・って!お、お二人とも!!な、なななななな何をしようとしてたんですか!!??!??!??!?!?」

サンチョはタンスを退けて二人の姿を見て、動揺している!!

レックスは麻痺が解けた!!

タバサも麻痺が解けた!!

「ちちちち違うんだサンチョ!!こ、これは地震が起きて急いで二人で机の下に隠れたのはいいんだけど変な姿勢で入ってしまって身動きが取れなくなって大変なだけで決してやましい事なんて僕はぜんぜん考えてなくてむしろ動けない状態が(ry」

「そそそそそうなのサンチョ!!この机の下はとっても狭くって息苦しくてこんな姿勢になっちゃっただけで決してお兄ちゃんとあんなことやこんな事になるなんて全然期待していなくてむしろ早く出たいくらいでサンチョにはとっても感謝し(ry」

双子は不思議な言い訳を唱えた!

「へ?ま、まあ・・・よく分かりませんが・・・まあ不可抗力なら仕方ないですよね・・・まあ、狭かったでしょうし、そんな姿勢になる事もあるでしょう」

サンチョは疑問がのこりつつも納得したようだ!!

「それではアベル王達が居る広間に行きましょうか!坊ちゃんとビアンカちゃんったらお二人が居ないっていいながら錯乱してましたからね!」



────



「────っと、いうわけで、今回の地震は軽傷が3人、重症、死者が0人、行方不明だった息子達も発見された、城や城下町にも大した被害は無いのですが、用心の為に夜勤の兵士は城下町を中心に見回りを怠らず───」

広間ではアベル王が今回の地震の為に緊急の集会を行っていた。双子の無事な姿に気づいてにホッとしたのか、とても眠そうである。

「────以上で、今回の地震の被害とこれからの対処についての集会を終了とする、以上、解散、皆、余震には気をつけて。」

集会を終わらせ、アベルは双子のもとへよる。

「よかったぁ〜・・・無事だったんだなお前ら〜・・・心配したんだぞ〜!!」

「え、あ、うん・・・ご、ごめんね?僕達のせいで心配かけて・・・」

「ま、仕方ないさ、怪我も無くてよかった!うんうん!っと、どうしたんだい?つかれたのか?」

どうも口数が少ない双子を見て、アベルは少し心配になった。

「うん、少しつかれたの・・・・」

「ん、そうか、んじゃあ今日は寝なさい、レックスのタンスもサンチョが直して置いたらしいし、もう大丈夫だぞ?」

「うん、おやすみなさいお父さん・・・」

「お休みなの・・・・」

そう会話した後、双子達は広間を出て、自分達の部屋へと戻っていった。



───



───



「た、タバサ・・・・?」

「な、何?お兄ちゃん・・・?」

タバサの部屋の前まで終始無言だった二人、タバサが部屋を入ろうとしたその寸前、兄レックスが口をあけた。

「あ、あのさ・・・さっきは大変だったなあ・・・?」

「そ、そうだね、大変だったね・・・・」

「ま、まあ、無事でよかったよね、僕達!」

「そ、そうだね・・・」

どうもぎこちない空気が二人を包む。

「そ、その、なんだ!?ちょっと大変な事があったから今僕、変な風になってるけどさ・・・そ、その、明日にはいつもの僕に戻るから・・・」

「う、うん、そ、その、わ、私も変になってるかもしれないけど・・・あ、明日には・・・いつもの私にもどる・・・かも・・・」

「じ、じゃあとりあえず今日は疲れただろう?僕も疲れたし、ゆっくりおやすみ!!」

「う、うん、お、おやすみなの・・・」

そう、ぎこちない言い方で言いたいことを伝えた後、レックスは自分の部屋に戻っていった。



──────



布団の中で、双子達はお互い同じ事を考えていた。もし、あそこでサンチョが来なかったら、僕達、私達はどうなっていたのだろうか・・・

そう、考え、二人ともなかなか寝付くことが出来なかった。



余談ではあるが次の日、双子達は眠そうではあったが、元気に仲良く地震で崩れた古い民家の復旧作業を手伝っていた。





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外伝その2 突然の災害


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