「みなさん今晩は、タバサです!えっと、なんか作者のペコさんが『シリアスなのばっか書いてて疲れたから違う話書きたいぃー!』って言ってるんですよー!
どう思います?勝手ですよね?私のお兄ちゃんをあんなエッチなキャラにした張本人なんですよ!もう・・・なんであんなに口が上手くなったのかな・・・でも、今のお兄ちゃんも・・・ポッ。」
タバサは頬をピンク色に染めている。
「え?『早く話を進めろ?』もう・・・焦らせないで!でもどんなお話なんですか?ペコさん。」
タバサは渡されたノートに目を通した。
「ええぇーー!このお話ですか?うにゅぅ・・また恥ずかしい思いするのね・・・私・・・。」
あれは、私たち兄妹が15歳の時に起きた出来事です・・・。
その日、お父さんが急に私のお部屋に入ってくるなり、こんなこと聞いてきたんです!
「タバサ、お前ももう15歳になったんだが、好きな人とかお付き合いしてる人はいないのかな?」
もう、急にそんな話するんだもん!私、飲みかけてたダージリンティ吹いちゃいそうになっちゃったんです!
「ちょ、な、なに言ってるの?お父さん!い、いるわけ・・・ないじゃない・・!」
って言ったんだけど、嘘です。私は・・・お兄ちゃんが・・・って言えるわけないよね・・・。
「そうか・・・実はね、タバサをお嫁さんにしたいって人がいるんだが・・・どうだい?会ってみるだけ会ってみては?」
まさかコリンズくんじゃないわよね・・・去年プロポーズされたけどちゃんとお断りしたし・・・。
「え、えっと・・・どんな方なんですか・・?」
ちょ、何言ってるの?私は!で、でも下手に好きな人はいますって言っちゃったらお父さんの事だから絶対『会わせて』って言うのよね・・・。会うだけなら・・・いっか・・・。
「うん、実は今日お城に来てるんだ。おーい、入ってきてー!」
そうお父さんが言うと、私のお部屋に一人の男の子が入ってきたんです。
身長はお兄ちゃんと同じくらいかな・・?髪の毛は真っ黒で瞳も黒。
細いわけでもなく、太ってるわけでもないし、なんか頭もよさそうな顔立ち・・・
それに、なかなかカッコイイ・・・。ハッ!ダメよ!私ったら・・・私にはお兄ちゃんがいるじゃない・・!!
ってこんな事言ったらお兄ちゃんに『変な妹だ』って思われちゃうんだよね・・・。
「はじめまして、タバサ姫。僕の名前は『カイト』といいます。えっと、ルドマンさんのいとこにあたります。」
そう言ってにっこり私に微笑むんだもん・・ちょっと恥ずかしかった・・・。
「は、はぁ・・。こんにちは。私はタバサといいます・・。
(ちゃ、ちゃんと挨拶もしたし。あ、あとは何すればいいの?お父さん?)」
「うん、じゃあ僕は公務で会議室に行くから。タバサ、カイトくんを連れてお城の中を見せてあげなさい。」
「はい・・。じゃあカイトくん、行きましょうか。」
昔お世話になったルドマンさんのいとこだし、変に断って気分悪くされちゃったら困るもんね・・お父さん・・。
そうして、私とカイトくんはお部屋を出てお城の中を案内しました。
「・・・・・で、ここがサンチョのお家です。サンチョは私が小さい時からお世話になった人で、とっても優しいんです。」
「へー、じゃあ、今タバサちゃんがこんなにかわいいのも、そのサンチョさんが小さい頃からかわいくなるようにお世話したからなのかな?」
「あ、あはは・・。」
カイトくんって、おもしろいこと言ったり、ちょっとキザなこと平気で女の子の前で言うのよね・・・。でも、そういうキャラなのかな?
(あ〜・・早くお兄ちゃん帰ってこないかな〜・・。)
そうです。お兄ちゃんは今このお城にいません。たしか、『もっと広い世界を見てきたい!』ってワガママ言って3ヶ月くらい前から旅に出ちゃったんです。
私も連れてって欲しかったな・・・お兄ちゃん・・・。
「・・サちゃん。タバサちゃん!」
「え?なに?ごめんなさい、ボーッとしてて・・。」
「はは、タバサちゃん。初めて会ってなんだけど、僕と結婚を前提にお付き合いしていただけませんか?」
あうぅ・・告白されちゃった・・・。どうしよう・・・なんて言って断ろう・・・。
「えっと・・・その・・・・。」
そう悩んでいると、後ろから大好きなお兄ちゃんの声が聞こえてきたんです。
「タバサ!ただいまー!なにやってるの?」
すっごい久しぶりに会ったお兄ちゃん。少し日に焼けてて、なんか背もちょっと伸びてて・・。
あーなんか物凄く恥ずかしいよー!顔見れない・・アーツーイー!
「タバサ?どうしたの?」
「タバサちゃん?」
二人が私を心配そうにして見てます・・。でもお願い・・見ないで・・・。
「だ、大丈夫だよ!お兄ちゃん帰りなさい!あ、カイトくん、私ちょっと用事思い出したから・・・行くね!」
そう言って私は駆け足で自分のお部屋まで飛んで行きました。その日は夕食に呼ばれるまで、お兄ちゃんの事で頭の中がいっぱいでした。
あの後、お兄ちゃんは何か機嫌が悪そうです。そうだよね・・久しぶりに帰ってきたのにちゃんと顔見て「おかえりなさい」できなかったもんね・・・。
「タバサ・・。」
「え、なに?お兄ちゃん?」
お城の通路にバッタリお兄ちゃんに会っちゃって、急に話しかけられました。
「うん、さっきの男の子・・・だれ?」
「え?あ、うん・・ルドマンさんのいとこで、カイトくんって言うの・・。」
「ふーん・・仲良さそうだね・・付き合ってるの?」
「えーーー!?ち、違うよーーー!!私も今日会ったばかりだもん・・!!」
「あータバサ、顔赤いぞー!」
「もう!お兄ちゃんのいぢわる!!」
お兄ちゃんは自分のお部屋まで走って行っちゃいました。もう、絶対誤解してるよ・・!
「(よかった・・・今まで通りにタバサとうまくやっていけそうだ・・・。)」
それから何日かたって、カイトくんがお返事を聞きにお城にやってきました。
「えっと・・。カイトくんは・・かっこいいし、私じゃなくても・・その・・・。」
「僕はタバサちゃんがいいんだよ?」
あ〜う〜、なんかこのままズルズルカイトくんに引き込まれていきそうだよ・・・。それになんか顔近くなってきてるし・・・。お兄ちゃ〜ん!助けてー!!
そしたら、本当にお兄ちゃんが来てくれました。でも、お兄ちゃんやっぱりなんか怒ってる・・・。
「えっと、カイトくん。」
「君は?たしか・・・タバサちゃんのお兄様だね?」
「うん。レックスって言うんだ。ウチのタバサに・・その・・あまり変な事しないでもらえるかな?」
お、お兄ちゃん・・・イイ!かっこよかった!!感動しちゃった!!!
それからカイトくんから連絡はありません。あの時お兄ちゃんどんな顔で話したんだろ・・・
私からは背中しか見えなかったんだよね・・・。なんかカイトくんの顔青くなってたし・・・。
でも、お兄ちゃんの背中かっこよかったなぁ・・。ハァ・・・。
いつになったらあの背中の隣を独り占め出来るんだろう・・・。
兄妹だから・・出来ないのかな・・・。
おわり
「みなさんどうでしたか?私はこんな昔話されてすっごく恥ずかしかったです!え?
『書いてる僕のが恥ずかしかった?』んもー!じゃあ最初から書かないでくださいよ!!
それより、どうなるんですか?お兄ちゃん?やっぱりあのまま・・・。」
タバサはポロポロ涙をこぼした。
「えと、それじゃあ本編はペコさんが血反吐吐きながら書いてますので、もうしばらくお待ちください♪それより、私のお兄ちゃんにもうエッチなことさせないでくださいよ!わかってますか?おーい!」